2019年12月31日火曜日

ランドナーでの初ツーリング記録 その3

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白神山地 津軽峠
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初めての自転車ツーリングにランドナーで出かけた10年前の記録です。
5月下旬に白神山地に分け入り、弘西林道走破に挑戦です。


そういえば
釣瓶トンネルからの下りでタイヤバーストを起こしてパニックになってしまい、
暗門までの道中の様子をほとんど覚えていませんでした。

後日ブログの先輩に粘土の粉を撒いたような泥道だったと指摘されて、
確かにその通りだったことを思い出しました。
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暗門のキャンプ場で野営した翌朝、というか深夜2:30、
腹痛で眼がさめ、テントの向こうに見える近代的なトイレに駆け込んだ。




戻るときに空を見上げると、雲もなく今日はいい天気のようだ。
(テントサイトが明るすぎて星はよく見えなかった。)


応急処置のタイヤも今のところ問題なさそうに見える。

暗いうちに朝食をとり、すぐに後片付けを開始。
空が十分明るくなった5:00に日本海へ向かって出発した。






今日走る予定の弘西林道は、まさに今日5/24の朝9:00に車の通行可能になる。
でも自転車なのでゲートの横から一足早めにおじゃました。





ここ、弘西林道の東の端から、西の端日本海沿いの町岩崎まで54km。

地図では一ツ森峠までは道がジグザグで険しそうだが、
それを越えてしまえば日本海まで下る一方なので、
貧脚の私でも12時間もあれば抜けられるだろうと目算を立てる。






1番目の峠、津軽峠への登りは元気だったので50%位は乗ったかな。
6:30には四兵衛林道分岐、7:00には津軽峠に到着。




1回目の昼食をとり、ブナの巨木(マザートゥリー)を見学した。




ここまでは順調だった。

前日にタイヤバーストを起こした事なんかすっかり忘れて、
新緑と水の豊かな白神山地を満喫していた。

しかし所詮応急処置、
津軽峠からの下りでバーストが再発してしまったのだった。



ーつづくー



本記事は、2009/6/3(水) 午後 0:51にYahooブログに掲載したものに、
追加・修正を加えたものです。

2019年12月30日月曜日

ランドナーでの初ツーリング記録 その2

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白神山地 暗門
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10年前の自転車ツーリングの記録です。
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釣瓶落峠は、白神山地の中、秋田と青森の県境にある峠。


白神山地に登山に行きたいなぁと思いながら地図を眺めていた時に、
この釣瓶落峠の存在を知った。


ネットでは当時から「峠への招待」という自転車ツーリングのHPがあり、
そこでの紀行文を読みイメージが広がった。

(今のアドレスはこちら)
http://tougehenoshoutai.web.fc2.com/2003_09_shirakami/shirakami.htm



この峠と東西に延びる弘西林道(現在の岩崎西目屋弘前線)は、
白神山地の中を、美山湖-暗門を通って日本海へ抜ける道で、
途中に3つの峠、津軽峠、天狗峠、一ツ森峠を越える厳しいルートらしい。






さて、釣瓶トンネルの上にあるだろう”真の釣瓶落峠”を見つけられないまま、
13:00に美山湖に向かって下り始めた。



青森県側は北向きだからか雪渓がいたるところに残っていて、
そこら中から湯気がもうもうと立ち上っている。


雪解け水も至るところに流れている。白神山地は水と緑が豊かな山。
奥の滝の下部は土をかぶって判りにくいが、雪渓になっている。



予定は遅れ気味だが、雨も上がり、今日の残り行程はほとんど下りだけなので、
ダートとしては悪くはない道をのんびり進む。


と、ここで後輪でブシューーーという音が!
あわてて見ると後ろタイヤの側面がバーストしている。


予備チューブやパンク修理セットは持参していたが、
予備タイヤまではさすがに持ってきていない。少し焦る。


まだ時間に余裕はある。落ち着けと自分に言い聞かせる。

まずはチューブを入れ替え、
それだけではタイヤの破れた部分からはみ出ようとするので、
その部分をビニールテープでぐるぐる巻きに補強して、
さらにタイヤの破れた部分の内側にもビニールテープを貼ってみた。

何とか行けるかもしれない。


それでも、後タイヤに負荷をかけないように前に体重をかけ、
前ブレーキだけを使ってじりじりとダート道を下り続けた。


ようやく美山湖に着いたのが15:05。暗門のテントサイトに着いたのが15:35。
予定より1時間半も遅れてしまった。




今日のサイト地「暗門」。それは読んで字の如く暗くて寂しい谷間。
なんて事は全く無く、コテージや売店、温泉などが完備された立派なレジャー施設。


温泉に入り、季節はずれで誰もいないテントサイトで野営する。
こんなレジャー施設で野営するのは初めてだったが、とても快適だった。

夜も照明が灯って明るく、ヘッドランプは不要。
フライシートの張り綱に足を引っ掛けることは一度もなかった。


ただ、レストランが到着前の15:00に終わってしまっていて、
夜は予備食のインスタントラーメンだけだったのは残念だった。
自分のメンテナンス不足を嘆くしかない。。。。




今日履いたレーパンとジャージの洗たくをして、夜の8:00には寝てしまった。



ーつづくー



本記事は、2009/6/3(水) 午後 0:51にYahooブログに掲載したものに、
追加・修正を加えたものです。

2019年12月29日日曜日

ランドナーでの初ツーリング記録

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奥羽本線二ツ井駅前
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今から10年以上前の2009年5月下旬、
ランドナーではじめて出かけた自転車ツーリングの思い出です。

パッキング、キャンプなどへたくそで、目も当てられませんが、
そんなツーリングがあったということだけ記録に残そうと思います。

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奥羽本線の二ツ井に着いたのが、朝7:00




あいにくの小雨だが、そのうちあがるとの予報。


駅舎出口横に立てかけた紫色の輪行袋を解き、
駅前で1台だけ待機中のタクシーの運ちゃんが物珍しそうに見守る中、
自転車を組立てて、8:00に出発。



寂しげな駅前の商店街やそれに続く家並みも、ものの10分も走れば途絶えて、
見渡す限りの田園風景になる。



途中、見たこともないような動物が車に轢かれていたりするのを見たりしながら、
さほど不快でもない雨の中を、のんびり走る。



藤里の世界遺産センター 9:30



この後、心持ち傾斜がついてくるとともに、木々の緑も濃くなる。



11:15 太良峡(だいらきょう)入口に到着。おにぎり数個を頬張り、一回目の昼食。



11:50 峠の手前のヘアピンカーブ入口に差し掛かる。
がんばりどころだが、行く道ははるか上!



下を見れば、新緑中に旧道らしき朽ち果てた木橋の跡が見える。
昔のサイクリストはあの道を辿り、もっと大変だったんだと自分を励ます。



ようやく峠のトンネルが見えたところで、根が尽きてしまい足つき。
あとは押してしまった。



12:30 本日の最高点、釣瓶落(つるべおとし)峠。
ネットで知った時からぜひ来たいと思っていたポイント。


後に自転車ブログの大先輩から教えてもらったのだが、
釣瓶落峠をくぐる車道の最高地点は、釣瓶(つるべ)トンネルが正式な名称。


これはそのトンネルの青森県側の出口。



せっかくなので、本当の峠を求めて自転車を降り、道を探してみたが、
残念ながらそれらしきものは見当たらず、ただ山深い佇まいがあるばかり。


残雪の切れ目からはフキノトウらしき芽吹き。



苔むした木の向こう側には空の明るさが覗いている。
もしかしたら峠はあのあたりかもしれない。



ーつづくー



本記事は、2009/6/2(火) 午後 3:35にYahooブログに掲載したものに、
追加・修正を加えたものです。

2019年12月22日日曜日

ビンテージ自転車 デカール その4

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自転車に貼るものだと思って集めていた、フランスのデカール。

明らかに自転車関係と分かるものは半分以下のようだが。。。



左側の中段



赤と金のバーのデカールは、TYPE SPECIAL、TYPE COURSEとあるので
自転車フレーム用にほぼ間違いない。


Bouillet ブイエはフォエシーの自転車とオートバイ。
その3ではひし形タイプで電気製品全般と書いたデカールだったが
これは自転車関連だった。


MIC、D.F.、DAREX、LISIEUXは、表の緑地に貼った中にもあった不明のもの。


AUX ARTS GRAPHIQUESは、サンテティエンヌのペンの家 グラフィックアート



左側下段


TYPE LUXE 花札のようなデザインの「高級タイプ」。
かもしかの絵で速さ軽やかさを主張しているのか?


JEAN MEYNARD ジャン・メイナールは、サンテティエンヌ近郊の街、
サン=ジュスト・シュル・ロアールの何かの店。


le ROBUSTEは、象の絵で頑丈さを前面に押し出している。
何にでも使える汎用デカールかも。


M.BEGUIN M.ベガンは、配管、下水、水回りの業者。


右側中段


F.LELIEVRE F.ルリエーブルは
ノルマンディー地方オルベックの電気製品とラジオの店。

TOURISMEは、飛行機、自動車、自転車などの旅行のデカール

TOURNADRE トゥルナドルはロワール地方サン=フロロンの店か何かの名前。

LYOTARD リオターはご存じペダルで有名な自転車パーツブランド



右側下段


右下の縦長のバーは、
金線で縁取られてはいるが、フランス国旗トリコロールのデカール。
これは自転車によく合うはずだ。

P.LERONDELLE P.レロンデルは、
ノルマンディー地方ルーアン道ポン=オードゥメールの
電気モーター、巻き線修理業者さん

L.MICHAU L.ミショーはオルレアンの家具屋さん



これで全部見た。
自転車ブランドや自転車店名そのものを示すものは多くはなかった。


ブログに掲載し始めた割には何ともしまらない終わり方になってしまったが、
ただ、自転車やオートバイのフレームに貼るちょっとした広告かもしれない。

そう都合よく理解し、いろいろと想像しながら楽しむことにする。


ーおわりー

2019年12月19日木曜日

ビンテージ自転車 デカール その3

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フランスのヴィンテージなデカール。

裏面の赤地に並べたものを左上から見てみる。



一番上は、CYCLES これは自転車用で間違いない。

その下は黒地に細い金線のバーデザイン。
これも多分フレームチューブに貼るものだろう。

その下、楕円の両端を切り落とした形状のCOUSTILLET。クスティエ。
ビエルの鉄加工という補足説明なので、自転車フレームも作っていたという事かも。

その下、黒文字の筆記体で g.Ploux。ボルベックの写真-映画

A.PHILIPPE は、スノンヌとヴォルジュの自転車 オートバイ

M.TAQUET は、アミアンの計量器の販売と修理

LORET はレーグル、
FONTAINE はルーアンの何かの会社か店




右へ移動して、

星と三日月。これはどこに貼れば映えるかな?

METP 会社用品ということは、文房具とかキャビネットとかか?

その下、BOUILLET ブイエはフォエシーの一般電気。

その下、斜めに3つ並んだアンリ・デ・ヴィルマンディは不明。

SOITTOUX ソワトーは、ブルゴーニュ地方の街グレーのミシンと狩り具とラジオの店



こうしてみると、自転車用なのは半分以下だな。
それ以外はいったい何に貼ったのだろう。



ここまで見たのだから、最後まで見てみる。


ーつづくー

2019年12月14日土曜日

ビンテージ自転車 デカール その2

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自転車用だと思っている古いフランスのデカール




下から
DULCEDO 折り畳みベビーカー

C.ROYER 電気機械製品のスペシャリテ

ロードレース選手の絵のデカールは間違いなく自転車用

LAYRAC 自転車 オートバイ 照明 釣り具

その上3つの塊は、写真と映画

ELECTRO-RAPID カサブランカの照明販売会社 シャンデリア

PROGO これは不明






5つ並んだPROGOの上

M.MENANT 自転車 子供用自動車(おもちゃの乗り物) パリの南西シャトーダン

J.renault 映画 写真 セーヌ川河口の都市コドゥベック=アン=コー

D.F. 選ばれるブランド 高い品質

PAVIA

DULCEDO 先にもあったベビーカーブランドの別デザインデカール



こうしてみると自転車に限らず、いろいろな品物の会社のデカールがあったようだ。



裏側に貼ったものはどうか?




ーつづくー

2019年12月10日火曜日

ビンテージ自転車 デカール

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自転車のフレームチューブには、
自転車メーカやフレーム材料メーカなどのデカールが貼ってある。



古いフランス自転車用らしいものが、
使われずにネットオークションに出されていたので飾ってみた。





中央に当時のトラックレースの写真を置いて、


その周りに適当に並べてみた。


トラックレースのマシンにデカールは貼ってあったかどうかはよく知らないが、
こんなふうに並べてみると、それなりに合っている額装のように見える。



左下の3つのうち、上は LA GRANDE LITERIE。 ん?大型ベッド?
赤文字の上の説明文は「寝具と組合せ家具全般」。


家具屋さんが自転車も取り扱っていて、その店のデカールか?。


2つ名は F.レシャー。
ビルダーかディラーの名前と思われる。


3つ目はLISIEUX。
リジウーは、パリの西、ノルマンディーの小都市で、
描かれているのはシンボル的存在のサント=テレーズ・ド・リジュー教会




一番下に見えるLYOTARDはペダルブランド。


その上、LE VOLVON。ヴォルヴォンは川の名前。


さらにその上、DAREX。工具メーカ。


PECHE CHASSE F. ROCHARD EVREUX。
これは、パリの西、エヴルーの釣り具と狩りの道具の店 F. ロシャーか?


一番上は、農機具。。。。



デカールって、もしかして自転車以外にもたくさん使われていたのか?
あってもオートバイくらいだと思っていたのだが。
まあいいか。



ーつづくー

2019年12月7日土曜日

アンティーク フランス自転車 聖クリストフ その3

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こちらの名札のお守りは浮彫の絵も簡略化されていて、
初めて見た時は何が描かれているのか良く分からなかった。




おそらく手書きによるお名前は、コルファ・ドミニクさん。
フランス西部、ナントのクロードコガン通りの突き当りにお住まいだった方らしい。



名札ではなく、純粋にお守りとしてのプレートもあったようだ。
専用だからか、周りには少し凝った装飾がほどこされている。



取り巻く文字は、「聖クリストフのご加護で、旅の無事を」てな感じ?



ヨーロッパでは19世紀末から交通が急激に発達し、
その安全に対するフランスの人々の思いを窺うことができる小物。


今の時代、部屋に飾って楽しむという使い方もありかもしれない。


おわり






2019年12月6日金曜日

アンティーク フランス自転車 聖クリストフ その2

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その昔、フランスの自転車につけられていたお守り付き名札。


これは縦に長いタイプ。


交通安全のお守りは自転車だけでなく、
シクロモーターやヴェロモーターと言ったオートバイにも使われていた。


少し厚手の真鍮製でしっかりとした作りなので、これはオートバイ用かも。


パリ17区クリシー大通りのレルビエ・ソランジュさんの名札。


その人がどんな人かは分からない。
もういないのかもしれない。
その乗り物が彼のものであったことを示していた名札が、
遠く海を渡って、今はそんな人がいたことを語っている。





聖クリストフが右を向いているタイプもある。
左手に杖を持っているので左利き用?

まあ左右どちらを向いているかはあまり問題ではないらしい。


刻印は、フランス西部アングレームのA. ジヴェルノーさん



つづく


2019年12月1日日曜日

アンティーク フランス自転車 聖クリストフ

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フランスの古い自転車には、
交通安全の聖人サン・クリストフが刻まれた名札がつけられていたらしい。



オークションでまとめて出ていたものを眺めていたら、
ついつい手元に引き寄せてしまっていた。






図柄はどれも似ていて、
キリストが子供に姿を変え、
そうとは知らない男(後の聖クリストフ)がその子を左肩に乗せ、
右手の杖を支えに、激しい流れの川を渡る助けをしているというもの。





これは多分銅製で、
持ち主は、ラ・ロシェルのシモンヌ・オルト―さん。かな?

聖クリストフはひざ下まで描かれている。



こちらは、リールのバール通り31番地のデジレ・デュブレックさんの名札。
アルミ製で、図柄もデフォルメされている。

時代が少し下るのかもしれない。




つづく