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2020年1月5日日曜日

ランドナーでの初ツーリング記録 その7

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津軽半島 磯松海岸
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初ランドナーツーリング、10年前の記録です。
つがる地球村から津軽平野を北上し、竜飛崎へ。
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すっかり早寝早起きの癖がつき、夜明けと同時につがる地球村を発つ。



弘西林道でバーストした後ろのタイヤを交換したので、前とタイヤの色が違う。



それにしても酷いパッキング。何から何までヘタ。
この写真は、一時期2chでイジられていた。

それはそれでうれしかったのは事実だが、
タイヤの選択ミスと言い、くくりつけただけのパッキングと言い、
何とかしないとランドナーツーリングの魅力が伝わらないなと自省したことを思い出す。



今日は広大な津軽平野を北上し竜飛岬へ向かう。
ほぼ平坦な行程(のはず)





りんご畑。
ど真ん中の木がりんごの木。こんなにも太いのか。




豊かそうな農家




レンガ造りの蔵




映画に出てきそうな学校




雲ひとつない快晴、無風、暑くなく寒くもない
居眠り運転しそうなくらい楽ちんな気候の中を北上し、
9:00には十三湖とその向こうに小泊(こどまり)の岬が見えるところまで到達。




時間が余り気味だと感じたので、古そうな店でゆっくりしじみを買う。

この時、大粒しじみを家族と実家に送ったのだが、どちらも
「大きくて最初ハマグリかと思った。こんなうまいしじみ食べたことがない。」
という感想だった。

今も大粒しじみはあるのだろうか。




10:30ごろ、磯松海岸沿いの昆布の香りの道をすすむ。



このあたりからフリースを脱ぎ、11:50小泊を通過。
少し厳しい坂を登って、12:30道の駅で昼食をとる。
「今が旬、ヤリイカと若生(わかおい)昆布のおにぎり」というおにぎり。






地図では、竜飛崎は、もう目と鼻の先。
余った時間をどう使おうかなどと考えていたのだが、とんでもない!
ここからが、予想外の厳しい上りが始まったのだった。





ーつづくー



本記事は、2009/6/5(金) 午前 0:37にYahooブログに掲載したものに、
追加・修正を加えたものです。

2020年1月4日土曜日

ランドナーでの初ツーリング記録 その6

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津軽半島 岩木山
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初ランドナーツーリング、10年前の記録です。
白神山地の弘西林道を軽トラのおじさんに助けられてクリア。
津軽周遊へ向かいます。
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白神山地の峠に半ば追い返され、
峠越えのフィナーレである海辺の露天風呂で夕陽を見ながら、
自分の力量の無さを反省する。



手前が露天風呂、水平線の中央に点で見えるのが夕陽。




当初の予定では、ここからは趣向を変え、
海岸線の景色を堪能しながら、岩木山の北側「つがる地球村」まで、
鉄道マニアには人気らしい五能線に沿った道をのんびり走るはずだった。




しかし、タイヤが破れたままなので走れない。



五能線に乗って輪行で、
自転車屋がありそうな町、五所川原まで行くという手も考えたのだが、
輪行袋を担いだまま、自転車屋を探して右往左往するのもなぁと思案していたところ、
露天風呂で仲良く(変な意味ではなく)なったおじさんに
「五所川原のホームセンターまで送ってやるよ」と
助け船をだしてもらった。



もはやヒッチハイクの旅の様相を呈してきた。

有名ホテルの偉い方であるそのおじさんと
「東北のあそこの温泉は風呂はどう、料理がどう」というような話をしながら、
2時間ほどで五所川原のホームセンターSUNDAYに到着。




26インチ1・3/8の一般車用タイヤを購入し、
またツーリングを続けられることにほっと一安心。



そういえば10年後の今、記憶がよみがえってきた。

新品タイヤを嵌めるために店の隅でゴソゴソしていたところ、
何やら初老のおじさんが近寄ってきた。

自転車を組み立てる時に必ずいるいつもの見物客かと思っていたら、
そのおじさんが津軽弁で言うには、自身も自転車で青森ー東京を往復したとのこと。

今も使っているというそのマシン(ふっつーの変則無しの一般車)を見せてくれた。
お互いマイナーな趣味人同士が出会うと、なんだかうれしい気持ちになるものだなあ。



ようやく普通に走れるようになった自転車に乗って、
ここからは目と鼻の先の「つがる地球村」へ向かう。



五所川原は大きな町だが、市街地を抜けるとのどかな田園風景が広がる。
雲ひとつない快晴のもと、岩木山が優美な姿を見せている。






農家の蔵も空気換え中。 なにか不思議な漆喰の装飾。




古い町並みをゆっくりめぐっても、
13:00過ぎには「つがる地球村」に到着してしまった。




「つがる地球村」も白神山地の暗門と同様、
温泉、レストラン、コテージなど設備の整ったいいキャンプ場だ。



シャワーとへんちの建物。
へんちとはトイレの津軽弁だと、後に青森ブロガーに教えてもらったのだった。



温泉に入り、レストランで地鶏どんぶりを食べて、今日は絶好のリハビリデー。
日が陰った頃にはシュラフに潜り込み、目が覚めたのは朝の2:00だった。





ーつづくー



本記事は、2009/6/4(木) 午後 3:02にYahooブログに掲載したものに、
追加・修正を加えたものです。

2020年1月3日金曜日

ランドナーでの初ツーリング記録 その5

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青森 不老不し温泉
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初ランドナーツーリング、10年前の記録です。
白神山地を貫く弘西林道の走破中、タイヤバーストに見舞われピンチ!
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弘西林道2つ目の峠、天狗峠まで休まず頑張って押すつもりだったが、
11:40、岩崎まで31Kmの標識を見て大休憩してしまった。

前の残り41kmの所から2時間半でたった10km、ちょうど歩く速さ。





12:15、天狗峠到着。 だが休憩なしで下る。
相変わらず天気は悪くない。




もうリムもどうなっても構わないと思いながらずるずると下り、
12:40ごろ、3番目の峠、一ツ森峠への登り口の追良瀬大橋到着。



頭はボーっとなりながら、でも水だけはガバガバと補給して、
一ツ森峠へ向かって押し登る。



あの尾根を乗り越したら峠が見えるだろうか、
あのカーブミラーを曲がったら平たんになるだろうか
などと道の曲がり一つ一つに一喜一憂しながら進む。



このころから本当に心配し始めたのは、
予約した宿に連絡できないままビバーグになってしまうことだった。

この林道は、ほぼ全線携帯電話は使えないのだった。



この間、何台かの車に追い越されたが、
そのたびに乗せてもらえないかなぁと不遜なことを考え始める。



どれも自転車を乗せられないような普通の車だったが、
14:30、あと30分も押せば一ツ森峠というところで、
後ろから来た山菜とりの軽トラックのおじさんに、乗っていくかと誘われ、
安々とご好意に甘えることになってしまった。



ダートでも車は速い。
山菜とりのおじさんは、普段から助け慣れてる様子で、
自転車やガス欠の車の人やらをいつも助けるとのこと。

自分もさぞや乗せてほしそうな顔をしてたのだろう。



「峠への招待」で報告されていたコースは、日本海から白神山地に向かうものだった。


今回それとは逆に走った(歩いた?)のだが、その理由は、
東から西へ向かった方が、一日がわずかでも長く使えるから、
スタート地点が山からの方が少しでも楽に思えるから、
そして、
フィナーレを前々から来たかった「黄金埼不老ふ死温泉」で迎えたかったから。



ガソリン代すら受け取ろうとしない親切な山菜とりのおじさんに、何度も礼を言い、
岩崎から自走する予定だった「温泉」までの道もタクシーで移動して、
結局予定通り15:30に宿に到着。



海辺の露天風呂で夕日が沈むまで体を癒し、
アワビの刺身、サザエ、焼き金目ダイを食べながら、
白神山地越えのような未舗装路に、
オープンサイドタイヤのまま挑んだ自分の無知を反省したのだった。






ーつづくー



本記事は、2009/6/3(水) 午後 6:06にYahooブログに掲載したものに、
追加・修正を加えたものです。

ランドナーでの初ツーリング記録 その4

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白神山地 弘西林道
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初めてのランドナー自転車ツーリング、10年前の記録です。
白神山地を貫く弘西林道の1つ目の峠、津軽峠に無事つきましたが...
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白神山地の弘西林道を日本海に向けて自転車で走っている最中、
後ろタイヤのバーストが再発したのが、津軽峠を下り始めた10分後、朝8:00ごろ。



津軽峠でたっぷり休憩したので、これ以上時間をとりたくはなかったのだが、
先はまだ長いし、ここでしっかり処置をしておいた方がよいと自分に言い聞かせ、
後輪をはずしにかかった。



昨日見たタイヤの破れがさらに広がっている。

空気を入れ直してみたり、
チューブを引っ張り出してビニールテープをさらに巻いたり、
乏しい引出しを総動員して何とかならないか思案するが、全く駄目。

というより、
昨日なぜ釣瓶落峠から暗門までの長い距離を耐えたのかが不思議なくらいだ。



焦りをよそに、ブナの新緑が朝日を受けてますます輝いている。





やけくそになって、タイヤの上からビニールテープをぐるぐる巻きにしてみるが、
何の対策にもならない。

後ろのブレーキにビニールテープが引っ掛かるだけ。





頭真っ白。
30-40分ほどの無駄な抵抗の末、全く何も思いつかなくなり、
破れたタイヤのまま走り続けるしかなくなってしまった。



当面は下りなので、前ブレーキだけを使ってずるずると下る。
途中木々の間から垣間見える山々が妙にすがすがしい。






登りはほぼ押し。下りは前ブレーキをかけて進むので乗ることはできるが、
スピードが出せないので距離が全く稼げない。



道は、所々舗装部分や道路標識などがあり、
例えば岩崎まで41kmというあまりうれしくない情報を提供してくれたりする。







9:30、津軽峠と2番目の天狗峠との境目にあたる赤石川に差し掛かかろうとする頃、
エンジン音を響かせて、自動車の列が過ぎていった。

9:00の開門と同時に入ってきた車に、もう追いつかれてしまった。


皆、山菜とりや渓流釣りのために赤石川に架かる橋の近辺に車を止めて、
それぞれに準備をはじめている。


この人たちは今、ワクワク感に満ち溢れている。
自分は深山の真っただ中で焦っている。


お門違いの恨めしさをその人たちに向けながら、天狗峠へ向けて押しを開始した。



峠への登りというのは、取りつきと最後の詰めが急という事が多いと当時思っていた。
峠ではなくそれは人生かも、と今は考えるようになっている。


だから10年後にはもっと別の結論に達しているに違いないが、
とにかくその時は、取りつきと最後の詰めの間の緩やかな部分もバテて漕げなくなり、
こんな緩やかな道でも押したままだった。





相変わらず、いたるところで水が流れている。

状況が結構ヤバイ事になっているにも関わらず、完全にはパニックになっていないのは、
まだ時間が早いこと、天気がいいこと、テントや食料があること、
そして水には全く困らないことがあるから。






この尖った特徴的な山は、後に青森ブロガーに教えてもらって岩木山だと知ったのだが、
当時は山座同定する余裕もなく押し続けていた。




ーつづくー



本記事は、2009/6/3(水) 午後 6:06にYahooブログに掲載したものに、
追加・修正を加えたものです。