Le Miroir des sports
1935年7月25日号
ツール・ド・フランス第16ステージ
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5ページ目上の写真
(茶色の文字が解読結果です。)
顔をゆがめ、喘ぎ、汗を噴き出させ、
フェルファッケは、
チームリーダーのロマン・マースの時間ロスを最小限にするために、
あらん限りの力をふりしぼって引っ張った。
情けない走りの2人、
これがサビニャック(※)の小さな登り、
オー=ボンヌとポーの間、ゴールへあと20キロ地点での彼らだ。
(※) サビニャック(Savignacq)を調べてみても、
今の地図ではそれらしい場所は見つけられませんでした。
セヴィニャック(Sévignacq)という地名はあるものの、
その位置は、オー=ボンヌとポーの間ではありません。。。。
観客は、いたわるようにそっと
拍手と励ましの言葉をかけるのがやっとだった。
ロマン・マースは総合首位は続けていたものの、よれよれだったんですね。
この時代の他の写真では、
観客は、大声を出したり、並走したり、背中をたたいたり、
手荒い励ましをする事が多かったようですが、
ロマン・マースのあまりの衰弱ぶりに、静かに声援を送るしかなかったようです。
ーつづくー
この記事は、2015/12/26(土) 午後10:45にYahooブログに掲載した記事に
加筆・修正し再掲載したものです。