2019年8月11日日曜日

ツール・ド・フランス 1935年 ピレネーステージ その9

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Le Miroir des sports
1935年7月25日号
ツール・ド・フランス第16ステージ




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5ページ目下の解説記事部分のつづき

(茶色の文字が解読結果です。)



序盤のレース展開は、
二人のイタリア人の圧勝という結果は想像しにくいものだった。



コースの最初の峠、長くて緑に覆われたペルスールド峠で、
ベルギー勢は先頭を突き進んだ。

もう後がなく、声援を送らずにはいられない二人のイタリア人と、
ほか数人の選手を引き連れて。




ベルギー人のフェルファッケは、
持ち前の不規則で断続的に加速するような独特の走りで峠の頂上を首位で通り抜け、
ニースの男リュオズィ(※1)に2秒のリードを奪った。



イメージ 9



リュオズィは、トラブルにも全くひるむことなく今大会、好調を維持している。



(※1) Gabriel Ruozzi ガブリエ・リュオズィ
  フランス人 ツーリストルーティエクラス参加
  わっ!パンクしています。 今大会第2ステージの1シーン。



イメージ 1
うっ!またパンク。前ステージペルピニャンで。

























フェルファッケに20秒遅れて、
ロマン・マース、シルフェーレ・マース、ロウィエのベルギー勢、
二人のイタリア人、モレリ、ティアーニ、
アンベルグ(※2)、ジアネロ(※3)黒タイツが定番のスイス人ハートマン(※4)
通過。


(※2) Léo Amberg レオ・アンベルグ
  スイス人、個人参加。 Le site du Cyclisme

(※3) Dante Gianello ダンテ・ジアネロ
  ツーリスト-ルーティエクラス参加
  イタリア生まれで、1931年フランスに帰化。


(※4) Fritz Hartmann フリッツ・ハートマン
  スイス人、個人参加 真ん中の花を持っている人
de Wielersite



46秒遅れでドイツ人ウェッカリング(※5)
51秒遅れで
若いブリュターニュ人、柔らかく無理のない流れるようなフォームを続けるコガン(※6)
55秒遅れでやさ男ジャン・アールツ(※7)
1分15秒遅れで、ペルピニャン-リュションの後、登り調子のヴィエトが続いた。


 
(※5) Otto Weckerling オットー・ウェッカリング
  ドイツナショナルチーム
  この年のツール・ダルマーニュ
  (Tour d'Allemagne、ドイツ一周レース)優勝


(※6) Pierre Cogan ピエール・コガン フランス人
  つい最近、2013年98歳までお元気だったそうです。
  ツーリスト・ルーティエ参加


(※7) Jean Aerts ジャン・アールツ
  ベルギーナショナルチーム
  お洒落な襟元!


ーつづくー

この記事は、2016/1/23(土) 午後8:14にYahooブログに掲載した記事に
加筆・修正し再掲載したものです。